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6月, 2025の投稿を表示しています

AI就活を予想、対策できない人事の能力を疑いたい

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  「ガクチカは生成AIに作ってもらった」「自己分析はMBTIと診断ツールを活用」…“コスパ重視”のZ世代学生たちの就活事情 一方で「AI依存」に警鐘を鳴らす声も | マネーポストWEB AI就活時代の本当の問題は、企業の“問いの貧困”である ChatGPTなどの生成AIを活用して、自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を作成する学生が増えている。だがこれは「驚くべき新潮流」などではない。 合理的な選択であり、予測できた未来だ。 人生を左右する就職活動において、AIを使って準備を効率化するのは当然だ。情報収集、文章作成、自己分析、想定問答──すべてがツールによって最適化される時代に、学生がそれを活用しない理由はない。 問題は、こうした状況を想定しながら、企業側が何も変えていないことだ。 ■ 予測できた未来を“対策ゼロ”で迎えた企業 面接の場では、いまだに「ガクチカは?」「志望動機は?」といったテンプレ質問が主流である。ChatGPTが完璧な模範解答を生成できるようになった今、こうした質問では学生の“素の姿”など見えないのは明白だ。 にもかかわらず、企業はその質問を変えることなく、「学生が似たような回答ばかりで個性がない」と嘆く。── それは“問いの設計”を怠っている側の責任でしかない。 ■ 「AIによる没個性」は原因ではなく結果である 学生の個性が見えないのは、彼らがAIを使っているからではない。 企業の質問が浅く、個性を引き出せないからである。 ガクチカ 志望動機 自己PR ──この3点セットを全応募者に聞いて、「深みがない」と感じるのは当然だ。 それは“深さを問う問い”ではないからだ。 ■ 企業と学生──どちらも“効率”を追っている 以下の表に、学生と企業の行動をまとめる。 観点学生企業目的通過し、内定を取るミスマッチなく採用する手段AI・MBTI・診断ツールなどの活用テンプレ質問で効率的に選考問題点模範解答が似通い、個性が見えにくい質問が浅く、人物を見抜けない必要な変化自分の言葉を添えて語る訓練問いを再設計し、対話を重視 つまり両者とも「最適化された戦略」で就活に臨んでいるだけであり、 問題は、その戦略を上回る“問いの設計”を企業ができていないこと に尽きる。 ■ 採用を「演技力の評価」にしていないか? 現代の面接は、「正しく話すこと」=「優秀...

職場の飲み会なんか無くてもいいだろ

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  「会社の飲み会に絶対参加しない人」は損をする…安定した社会人生活に"つきあい"が不可欠な理由 「社畜にならなくていいから、戦友になれ」 会社の飲み会や雑談には参加するべきなのか。文筆家の御田寺圭さんは「表面的にはニコニコしていても、心のなかでは醒めている人の president.jp 「飲み会に行かない人は信頼されない」という論調が、いま令和に語られている異常 この記事、そしてこの筆者の主張には、「いつの時代の人?」と強い違和感を覚える。なぜならそれは、 過去に職場で苦しんできた多くの人々が変えようと努力してきた価値観を、再び肯定しようとしている からだ。 「飲み会に出ない人は信頼されない」 「同じテンションで“組織に熱量”を注がないと助けてもらえない」 「つきあいが希薄な人間は冷遇される」 ──そうした論調は、職場の人間関係を“空気”で支配し、異質な個を排除する構造を温存するだけである。これは単なる職場論ではなく、 職場いじめの理屈を正当化している とさえ言える。 「助けてほしければノってこい」は、いじめの論理 この記事のロジックはこうだ: 飲み会に出ない人は信頼されない 信頼されないとトラブル時に助けてもらえない だから「空気を読まない人は損をする」 つまり、**「助けてほしければ、ノってこい」**という姿勢である。 状況解釈飲み会に出ない忠誠心が足りない雑談に入らないノリが悪い空気を壊す協調性がない冷遇される自業自得 行動に人格的評価を結びつけ、排除を正当化するこの構図は、明らかにいじめの論理である。 「日本の文化」などと言うな 筆者は「ホモ・サピエンスの本能」「日本の文化」といった言葉を使い、職場への同調を正当化している。だが、それは過去の日本企業が作り出した**“会社に人生を捧げる働き方”という幻想**にすぎない。 この論法には大きく3つの問題がある: 過去の誤りを文化として固定化する 現場の改革努力を否定する 時代に合わない価値観を若手に押しつける 変わり続けようとする現代の職場に対し、極めて後ろ向きなメッセージ である。 空気を読む職場の弊害 “空気を読む”ことが求められる職場には、以下のような弊害がある: 定時で帰れない (残業が美徳になる) 成果よりノリが評価される (実力が報われない) 問題提起が封じられる (空気を壊すと...

AIを敵では無く、「最強の味方=部下」にできるか?

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  ついに「AIで管理職は減る」をアマゾンも認めた…これから本格化する「ホワイトカラー消滅」を覚悟すべき職業 アメリカで起きたことは、日本でも必ず起きる 米アマゾンが「AIによる効率化で、管理部門の従業員数が減る」と発表したことが波紋を広げている。日本工業大学大学院技術経営研 president.jp AIはもはや労働力である かつて、キャリア形成とは「とりあえず組織に入り、育ててもらう」ことから始まった。だが今、その“入口”自体が溶けはじめている。 企業はこれから育成よりも即戦力を求めるようになり、すでにAIが入り込んでいる。AIは議事録を要約し、資料を作り、コードを生成する。こうした知的業務が、今やサブスクリプションで数万円から代替可能となっている。 これは、労働構造そのものの転換だ。人間が「人間にしかできないこと」だけで生き残れる時代は終わりを迎えている。 分水嶺は「代替される側」か「使う側」か これからのキャリアの分水嶺は、 AIに代替されるか、使いこなすか という単純明快なものだ。 AIにできることを人間が競う必要はない。 AIを適切に使い、結果を出す力 が評価される。これは「奪われる/奪われない」という話ではなく、 労働力をどう活用できるか というマネジメント視点への転換だ。 人間にしかできない「意味の設計」 AIは処理する。 人間は問いを立て、方向と意味を与える。 AIが担う領域人間が担うべき領域要約、テキスト生成意図の設計、主題の設定プログラミング初稿作成システム構成、指示設計模倣と組み合わせ新規性、構想、ストーリー設計 「構想を立ててAIを動かすこと」こそが、これからの“職能”である。 エンジニア vs 文系・デザイナー:役割の変化 かつてはコードを書ける人材だけがAIを扱えたが、今は 自然言語でAIを操作する時代 。 この変化により、構想や編集、業務設計といった“構成力”を持つ文系人材の重要性が高まっている。 文系の強み:論点整理・構文調整・メッセージ設計 デザイナーの強み:業務設計・手順最適化・意味再構成 エンジニアの役割:接続と管理、技術統合 今後の職能とは「マネジメント力」であり、 AIを適切に活用できる設計力のある人間 が中心になる。 AIキャリアを築くために必要な準備 1. AIへの習熟は“前提条件” 日常的にAIを活用している...

満足度100%の職場などありはしない。目指すは最大公約数

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  「とうとうウチにも来たよ…」突然鳴った“退職代行”からの電話 驚き→困惑→反省経て社長が進めた社内改革 | 東海テレビNEWS はじめに:退職代行は「異常」ではない 「退職代行を使って社員が辞めた」。 この一報に、驚きや戸惑いを隠せない経営者や人事担当者は少なくない。 だが、退職代行はもはや“異常”でも“非常識”でもない。 LINE一本で退職できる時代。気まずさ、恐怖、不信、面倒といったあらゆる感情のハードルを、代行というツールが代わって処理してくれる。 重要なのは、「退職代行を使われたこと」ではなく、「社員が辞めた」という事実そのものである。 昭和と令和──雇用観の大きな地殻変動 かつての日本企業は、「終身雇用」という前提に守られていた。 転職市場が未熟だった時代、労働者は「この会社でやっていくしかない」と思わされていた。 だが令和の時代は違う。 副業・転職の一般化、SNSによる企業評価の可視化により、労働者は企業を選ぶ側にもなっている。 「ここにいたくない」と思えば、辞める。それは裏切りではなく、自然な選択だ。 退職代行はその心理と仕組みの“結果”であり、決して異常ではない。 企業がこの変化を受け入れていなければ、現代の労働者との価値観にズレが生まれる。それこそが問題なのだ。 本当に必要なのは“対等な信頼関係” もちろん、企業にとって社員が辞めることは痛手である。 採用コスト、育成期間、チームのバランス──すべてに影響が出る。 だから「辞めさせたくない」という企業の本音は否定できない。 だが、それが過剰になれば逆効果になる。 注意すべきことを言えず、ルールを曖昧にし、迎合しすぎれば、現場の緊張感が失われ、優秀な人材ほど離れていく。 いま企業に求められているのは、拘束ではなく「納得」だ。 そのためには、以下の要素を明示する必要がある。 企業としての目標(どこへ向かうのか) そのための業務プロセス(どう動くのか) 社員一人ひとりの役割(何を期待されているか) この3つを明確にすることが、信頼の第一歩となる。 企業はまず事業を継続・成長させ、利益を上げ、それを社員に還元する責任がある。 そのうえで、社員と対話しながら「なぜこの職場で働くのか」の意味を共有していく。 複雑化する企業の責任──自由の時代のトレードオフ 令和の企業は、単に利益を出すだけでは評価さ...