自動化やセルフ化の努力もしてない経営者には人手不足を嘆く資格すら無い
時給2000円でも「応募ゼロ」 なぜ飲食業界には人が集まらないのか?(山路力也) - エキスパート - Yahoo!ニュース
1. 「時給2000円でも応募ゼロ」が意味するもの
「時給2000円でも応募がない」。これは単なる賃金の問題ではなく、今問うべきは、「人が来ないなら、そもそも人を使わずに事業を回す仕組みを作れないのか?」という視点である。
残酷に言えば、不人気な業種はこれからもおそらく不人気なのだ。それでも事業を続けていく形を考えなければ解決にはならない。
この問題は飲食業に限らず、少子高齢化が進むこれからの日本社会全体に通じる課題であり、すべての事業者が直面する未来の現実である。
2. 「人を使う」から「人が不要な設計」へ
従来のように「人を安く雇って事業を回す」時代は終わった。これから必要なのは、人がいなくても事業が成立する仕組みの設計である。

これらは単なる便利ツールではなく、業務オペレーションを再設計するための要素技術である。
それをどこもがやるべきだ。それらを行っていない会社は、「人手不足」を嘆く資格すら無いと言っても過言ではない。
❝ 自動化=人を切ること❞ではなく、いま働いている人を守る手段なのだ。
3. 人がやるべき仕事の見極めと集中
自動化によって余白が生まれた部分に、人間の強みを集中させることが重要である。接客や判断、空気づくりといった「人にしかできない仕事」にこそ、限られた人材を配置すべきである。
人が担うべき仕事の例
接客時の気配り・非言語対応
味の最終調整や盛り付けのセンス
クレーム処理・トラブル対応
店舗全体の雰囲気の設計
人手が少なくても高品質なサービスを実現するためには、人の使い方を間違えないことが鍵となる。
4. 余力を再分配するという発想
自動化や効率化で浮いた分を「利益」として吸い上げるのではなく、現場に再分配することが持続可能な経営の第一歩である。
再分配の主な活用先
給与の引き上げ:時給UPによる人材確保と定着
柔軟な働き方の導入:休日取得・シフト希望制
キャリア支援制度:昇格・独立支援・研修強化

5. 人手不足の本質は「構造」にある
多くの企業が「人がいない」と嘆くが、実際には「人が来ない仕組み」のままで放置していることが問題である。
人手不足の背景にある構造的要因
時代遅れのオペレーション
採用・定着を阻む労働環境
将来が見えない職場設計
構造を疑い、仕組みを見直し、待遇を再設計する──これこそが経営者の仕事である。
6. まとめ:思考停止から抜け出す経営へ
経営者が実行すべき3つの再設計:
仕組みの再設計:人がいなくても回る構造の導入
人の再配置:人間にしかできない仕事への集中
資源の再分配:浮いた人件費を現場に還元する
「人が足りない」のではない。足りていないのは“仕組みの創造力”と“人を尊重する思想”である。
これからの経営には、労働力の確保ではなく、労働力に頼らない設計と、働く人を惹きつける報いる構造が求められる。人手不足という言葉に甘えるのではなく、自ら構造を見直す姿勢こそが、企業の未来を切り拓く。
詳しく読む↓
人手不足を生む慣例化は業務の仕組み再構築で打ち破れ(2025.9.16)
他にも読む↓
パワハラ経営者・管理職が生き残れないESG社会がやってくる(2025.9.12)
人事にこそ手間、暇、金をかけよ|アイリスオーヤマ人事に学ぶ(2025.9.10)

コメント
コメントを投稿